1949年に 誕生した「デザートブーツ」は、「ワラビー」と並ぶクラークスのアイコンシューズです。足を優しく包み込むスエードのアッパーと、適度な弾力性が歩きやすいクレープソール。
砂漠地域の士官が日常履き用として履いていたブーツに着想を得て完成されました。独創的でシンプル。その研ぎ澄まされた美しさは、ドレスカジュアルシューズの傑作と言われています。
最初に火が付いたのは意外にも北米。雑誌『Esquire』の編集者の目に止まったのがきっかけでした。フランスでの成功や1960年代の英国モッズムーブメントにおける流行など、やがて世界各国で定着していきます。近年ではジャマイカのレゲエシーンでの盛り上がりも印象的。
そのオリジナルなスタイルは、時にカルチャーとも結びつきながら人々の心を掴み、不朽の名作として永らえていくのです。
ただひとつの木型「220」から作り出されてきたデザートブーツから、ついに正統な進化を遂げた木型「221」が登場しました。やや広めのフィットで多様化した足の形に対応。
クレープソールの上に100%リサイクル素材のインソールを重ね、快適なクッション性を追求しています。アッパーには英国の老舗タンナーC.F.ステッド社のスエードを採用し、汚れにくく撥水性に優れた逸品。新たなマスターピースの誕生です。
「もうひとつの」という表現で「221」はオリジナルの正統な進化であることを暗に表現。
スタイルはそのままに、先進の快適さを追求した新作
クレープソールの代わりに耐久性とグリップ力を強化したラバーアウトソールを採用しているのが特徴です。さらには、現代人の足にフィットする木型や、足当たりをソフトにするパッド、クッション性や抗菌・防臭・通気性に優れた高機能カップインソールなど、様々な独自技術を採用。デザートブーツの新作は、オーセンティックな美しさはそのままに、クラークスが誇る快適へのこだわりから生まれました。
進化を続ける「デザートブーツ」ではありますが、その哲学は創業当時から一貫しています。快適な歩行のためには、窮屈すぎず、ルーズすぎないフィッティングが重要と考えているのです。スエードのアッパ-が足を包み込むことでリラックスした履き心地に。クレープソールの弾力性は、適度な“返り”をサポート。足を入れ、一歩踏み出した時から靴と足との一体感に驚くことでしょう。
「デザートブーツ」には、「ワラビー」、「ナタリー」、「デザートトレック」といったフォルムや表情が異なる兄弟分も。